2025.10.13
ブログ
今ここ

いつまでも心に残る利用者さんの言葉があります。
「ここに来れて良かった」「ここがあってよかった」
数ヶ月前までいろんなことがあって、ここにいらっしゃることが出来ない期間があったからです。
しかし、「ここにこれてよかった」と実感を込めて言われる姿と言葉に感銘して、これは大切なことだと思いました。
谷川俊太郎の「ここ」という詩は、
くつろぎも幸せもここにある 日常の素朴な温かさをつづった詩です
まず くつろいで 靴脱いで
手も足も 伸ばせるだけ伸ばして
ここはどこ ここはここさ
空のした 星のうえ
人々のあいだ(中略)
ペンギンが歩く くつろいで
バラは咲き くつろいで
くるみは実る
ここはそういうところなんだ
だからね
なにはともあれ くつろいで
好きな人には 手紙を書いて
きらいな人にも葉書は書いて
それから
あたり前なことを一つする
のどがかわいて 水を飲むとか
ついでに あたり前でないことも ひとつする
頭に野菜の 帽子をかぶる など
つまりは やっぱり
きわめて くつろいで(中略)
単なる場所を意味するここと、時間の流れとしてのここがあって、私たちは現状、想定しなかった今を生きています。何かちょっと自分らしくないような時があってもここを生きている時はやっぱり充足や幸福を感じたいです。
自分がここに居る、ここが安心できると自分で思ったとき、本当にくつろげることができたら幸せなことでしょう。
大げさなことは言いたくない
ぼくはただ水はすき透っていて冷たいと言う
のどがかわいた時に水を飲むことは人間のいちばんの幸せのひとつだ
確信をもって言えることは多くない
ぼくはただ空気はおいしくていい匂いだと言う
生きていて息をするだけで人間はほほえみたくなるものだ
あたり前なことは何度でも言っていい
ぼくはただ鯨は
大きくて素晴らしいと言う
鯨の歌うのを聞いたことがあるかい
何故か人間であることが恥ずかしくなる(後略)
谷川俊太郎「ぼくは言う」
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